歌詞が生まれた背景

8 神の奇跡

「ひっそりと静かに特別なことじゃなく、平凡な日常の中で神様の奇跡や祝福はもたらされるのではないでしょうか」教会における様々な活動に疲れ果てて、教会不信に陥っていたひとりの女性からそんな言葉が書かれたメールが届きました。
心が痛くなる思いがしました。神様の愛は何ができても、できなくても、その人に届いているのだということを信じて欲しいと思いました。私は、すぐに、「ひっそりと静かに特別なことじゃなく、平凡な日常の中で神様の奇跡は届けられていますよ」と返事を書きました。そして、その後の歌詞がすらすらと出てきました。フランシスコの「平和の祈り」を何となく意識しながら書きました。でも、それはものの数分で出来上がりました。同時に神様の支配や神様の祝福は心の貧しい人たちのところに、何もできない貧しさを知っている人たちのところに届いているのだと思い出し、それを書き加えました。それこそが神様の奇跡だと考えました。

様々な活動があることは悪いことではありませんが、いわゆる人数だけを増やすことが、本当に神様の奇跡なのかなと思うことがあります。私たちの人格の中に、じんわりと育ってくる神様の優しさや神様の愛、人格的な成熟などがもっともっと大事にされなきゃなあと思う中で生まれた歌詞です。 関根一夫


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